弊社ではこれまでにGIP製品の販売の他、オーディオルームの設計・施工も行ってまいりました。
こだわりのオーディオをより深く楽しむ為の環境を整えることは、とても大切な要素であり、お使いのオーディオシステムの実力を真に知る上では絶対に必要な要件であるといえます。
このたびの東日本大震災後、当社のオーディオルームを施工させて頂いた被災地のお客様宅をご訪問させて頂きましたところ、ご自宅全体には大地震による影響が見受けられ、あるお部屋では柱が大きく曲がりふすまが動かなくなっているなど、震災の恐ろしさを目の当りに致しました。
ですがオーディオルームは全くの無傷で、おかげで大切なオーディオシステムが守られたと、お客様より感謝の言葉を頂きました。
音響環境を整えるにあたり、大切なのは防音と遮音のバランスです。
ご存知の通り、音は空気振動の伝達の他、床、天井、壁や柱などへの間接振動からも広がっていきます。
オーディオルームにおいてその間接振動は、適切な音響バランスを整える上で非常に重要な要素となります。
結果的に、施工させて頂いたお客様のお部屋は他の部屋に比べ強固なものとなっており、それが地震振動による被害を軽減させていたようです。
時が経ち、震災の被害がテレビニュースなどで明らかになるにつれ、我々の作るオーディオルームがいざという時に大切な生命を守ることのできる安全な場所としての役割も果たせるようにしたいと考えました。
その後、我々はより防音・遮音・間接振動による音響バランスの追求と共に、耐震効果を高める研究を進めました。
現在においては、お客様の建物全体からその強度計算を行い、オーディオルームに耐震機能を持たせた新たな技術を取り入れてご案内をさせて頂いております。
B天井・床へもユニットをはめ込み、上部又は下部からの荷重に備えます。
また、これにより大枠はより強固な構造となります。
C最後に床・壁・天井への防音・遮音処理を行い、内装を仕上げて完成です。
この際に、必要なコンセントやオーディオケーブルなどは全て内壁へ収めますので、機能的でスッキリしたオーディオルームに仕上がります。
A枠組みにユニットをはめ込み、家屋倒壊時に想定される斜め方向の荷重に備えます。
@既存のお部屋に対し四辺形の枠組みを木材(または鉄骨)を用いて設置します。